突然ですがお赤飯と言えば何を想像しますか?
お赤飯だから赤くて豆が入っていて、お祝い事の時に食べるもの・・・
確かにその通りです。
関東出身のわたしはお赤飯と言えば当然もち米を小豆(ささげ)のゆで汁で炊いたものがお赤飯だったのですが、山梨でお赤飯と言うと・・・
ピンク色してる!
豆が甘い!
小豆サイズじゃない豆、何これ!
…と思ったことがあります。
そして最初に悩むのは・・・
なにこれ美味しいの?
え?どうやって作ったの?
どんな味なの・・・?
それに尽きるかと思います。
そこで調べてみました!
わたしも初めて見たときはなにこの人工的なピンクなご飯!
可愛いけどご飯と言うよりお菓子・・・?
と思い、そしていただくたびに何度も食べることになったわたしがその魅力をお伝えします。
この記事を読めば、山梨のお赤飯が他とどう違うのか、また作り方などがわかりそのお味も想像できるので、出されても安心していただけますね。
山梨のお赤飯が甘い理由
山梨県のお赤飯、食べたことありますか?
豆が甘いんですよ。
普通のお赤飯は小豆やささげのゆでたものが入っているので甘くないのですが、山梨のは甘い。
あれ?と思って取り出して食べてみても甘い。
周りの人に聞いてみたら甘納豆が入っているとのこと。
え?甘納豆ってお菓子じゃなかったですっけ?と初めて食べたときは本当にびっくりしました。
県外から来たわたしは本当に驚いたので、同じく県外から来られた方の何かのお役に立てばと思い、この記事を書くことにしました。
さてそれでは山梨のお赤飯について調べてみました。
お赤飯が甘いのは山梨と北海道青森、長野。
北海道は光塩学園の初代学長が簡単に作れるお赤飯を考案したとのことです。
これが道内に広がったようですね。
東北地方も北海道から伝わったのかなと思いきや、もう少し歴史がありました。
南部光行という人が1180年の石橋山の戦いで戦功をあげ、甲斐国南部牧(現在の南部町)を与えられました。
1189年には奥州藤原氏の討伐の際にも戦功をあげ、現在の青森、岩手の一部を与えられたとのことです。
山梨には昔から甘いお赤飯があったとのことでしたが、これは山梨の名物であるほうとう・・・の中でも甘いほうとう「小豆ほうとう」があることからもわかります。
南部光行が東北に甘いお赤飯を持ち込んだのか、北海道から入ってきたのかは気になるところですね。
甘いお赤飯が伝わったころは甘いものがご馳走であった時代なので、喜んで取り入れられたのではないでしょうか?
ですが今は現代!
この前金時豆の甘納豆の入ったピンク色のお赤飯を頂いたのですが・・・本当に甘かったです。
わたしは甘く豆を煮たものが大好きで作ったり買ったりするのですが(家族誰も食べませんけれども)それでもご飯と一緒には食べられませんでした。
どうしたかって?
分けて食べました。
こうしたら甘い豆の煮ものと豆の入っていないお赤飯になりましたから、なんとか・・・。
ご飯ではなくて和菓子だと思った方が良かったかもしれません。煮豆が好きでも驚いたので初めて食べる人は驚くことかと思います。
山梨のお赤飯が鮮やかなピンクの理由
お赤飯と言うからには、赤いお米に豆が入っているもの・・・確かにそうです。
けれどもその赤さは暗めの赤色で・・・わたしが想像しているのは決して鮮やかな赤ではありませんでした。
しかし、山梨のお赤飯は違います。ピンク色をしています。
お店によっても多少の差はありますが、ピンクです。
初めて店頭で見たときに驚いて二度見しました。事実です。これはもしや着色料入ったお赤飯・・・?
可愛くてきれいだけど・・・食べる気が起きるのか?と思った記憶があります。
さてどうしてこんな鮮やかな色をしているのでしょうか?
これはお赤飯の作り方に答えがあります。
山梨などの甘いお赤飯には甘納豆を入れて作るからです。
甘納豆を一緒に炊き込んだり、炊きあがった後から混ぜたりする違いはありますが、使用するのが甘納豆なので色がつかないのです。
お赤飯と言うからには皆様赤いご飯を想像しますので、このお赤飯には別に食紅を入れているんです。
実際に並べると色の違いが判ります。
とはいっても2種類作るのは大変なので、スーパーのお総菜売り場のお赤飯を見てみてください。
2種類並んでいる店も多いので、その差がわかることかと思います。
鮮やかなピンク色でかわいらしいので女の子のお子さんは悦ぶかしれませんね。
・・・うちは男の子ばかりなので全く見向きもしませんが。
お赤飯に使われている甘納豆、小豆だけじゃなくて金時豆も
赤飯と言えば何を想像しますか?
お赤飯だから赤くて豆が入っていて、お祝い事の時に食べるもの・・・
確かにその通りです。
お赤飯と言えば当然もち米を小豆(ささげ)のゆで汁で炊いたものがお赤飯と思っていたわたし。
先日夫が仕事の関係でお赤飯頂いたのですが、相変わらずピンク・・・
そして中に入っている甘納豆が大きい!
何これ小豆サイズじゃない・・・
金時豆かな?
・・・存在感がもの凄くあります。
どうやら甘納豆お赤飯には小豆だけでなく金時豆のお赤飯もある模様。
これはもう和菓子の域に達しているのでは・・・?
と思いつつ口にしてみました。
・・・甘いですね・・・これはおかずと一緒には食べられなさそうな甘さです。
甘い煮豆で白いご飯が食べられる人なら大丈夫だと思いますが、ごま塩ふって食べるイメージのわたしはなかなか箸が進みませんでした。
まとめ
いかがでしたか?
山梨県のお赤飯について県外から来たわたしの驚きが少しでも伝われば幸いです。
おそらく山梨県育ちの方々以外は本当に驚くと思います。
けれどもぜひ挑戦していただきたいとも思っているのも事実です。
ですのでこの状況が落ち着いたらぜひ山梨で甘いお赤飯に挑戦していただければと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。